階段を昇って幸せになる?

「幸せつかみごっこ」をやってみましょう

階段の一番上に「幸福」
一番下に「何も無い不幸な自分」と書いた紙を貼ります
たくさんの空き缶に
「お金」「恋人」「結婚」「家族」「マイホーム」「就職」「出世」「起業」
「レジャー」「旅行」「友人」「余暇」「趣味」 などを書き
階段の途中に置きます

階段の下からすべての缶を拾い
落とさないように抱えながら昇っていきます
一番上にたどり着ければ おめでとう ゴールです

もちろんこれは ごっこ遊び です
階段を昇っても幸福にはなれません

この階段を昇るという斜め上への移動方向を変えて
過去から未来への時間方向の移動にしてみます

あれ?これってあなたが毎日がんばってる事
そのものですよね??

たくさんの大切な物を落とさないように必死で抱えて
歯を食いしばりながら階段を登り続けても
それは「幸せになる方法」ではありません
それは誰でもわかりますよね

階段を昇るのは自由だし
昇りたければ昇ればいいだけなのですが
「これをやりとげて俺は幸福になってやる」 と
必死の形相で頑張り続けることには意味がありません
だってそれは階段を昇っているだけですから

しかし時間の進行方向に置き換えただけで
それはごっこではなく おそろしく深刻でマジなものになります
「絶対に達成すべき最終目標」になってしまいます
「人生の最終目的」になってしまいます
「この世に生まれてきた意味」になってしまいます
「死ぬまでにやり遂げたいこと」になってしまいます
「すべてを犠牲にする唯一の生きがい」になってしまいます

違います
「前に進む」「階段を昇る」 と同じように
「未来に進む」 があるだけです

あなたは自分で勝手に一番上に
「幸福」「目標」「ゴール」という紙を貼って
持ちきれないほどの物を集めて抱えて よたよたと昇っている
それ本当に意味がありません