超高速で移動中の私たち

ホームストレッチを全開走行する2台のF1マシン

左のドライバーが操縦席から身を乗り出し
何かを叫んでいます
「おまえ、ブレーキのタイミングが早すぎる
 あと一呼吸遅くだ!」
右のドライバーが返事をする
「そうですか、ありがとうございます」

だめだろこれは

次のカーブが目の前です

2台そろってコースから外れ
見当違いの爆走を続ける


私たちは「誰かに正しい事を教える」は良い事だと信じています

また「誰かに正しい事を教わろう」としています

でもやってることはこれと同じ

教える側は自分は良い事をしてると思っている
教わる側は感謝し貴重な知識を得られたと思っている


テレビでもネットでもSNSでも書籍でも
学校でも職場でも国会でも町内会でも
知ったかぶりの教えたがりたちが
教える教える教える教える教える

そして自分は良い事をしている
それは相手の為になっている
相手を幸福にしている
社会の役に立っている
世界をより良いものにしている
それを疑わないのです