今自分が動いている方向

あなたは目に入る家とか壁とか道路とかを頼りに
自分が今いる位置を判断しています
それらが動いていなければ
自分は止まっていると思う

でもそれは間違いですよね
地球はものすごい早さで回転しているし
太陽の回りをすごい速度で周回しているし
その太陽だって銀河系という大きな渦巻きの端っこだし

つまりあなたは自分がどっちに動いているかさえ
鈍すぎてぜんぜん感じることができません
わずかに目から入る情報だけを頼りに
「自分は動いていない」とか思っています

それでもあなたは時間の経過を観察できます
それはあなたが時間軸上を
地球の自転や公転など比較にならないぐらいの速度で
突進しているからです
あなたは時間軸上を勢いがつきすぎて止まることもできず
ひたすら前へ前へと突き進んでるわけです

だから自分の位置把握に恐ろしいまでに鈍感なあなたでも
「時間の経過」だけははっきり感じられるのです

何度もいいますが
縦横高さと時間以外にも
7つ以上の移動軸があります

その7方向に関しても
あなたは脅威的な速度で移動中です
しかしこれも鈍すぎるあなたに
全くピンとこないでしょう
「いったいどっちに動いてんだ???」という話です

あなたの周囲にいる人たちの
言葉、表情、感情、感性、価値観あたりに
自分がどっちに進んでいるか
それに関する一つのヒントがあります

例えばあなたの前に
「世間への不満をまき散らす人」がいたとします
あなたはその人に共感する?理解できる?
同情する?哀れむ?軽蔑する?嫌う?不快に思う?
みたいな事です

その人はいわば
あなたのすぐ横を走る
すごく長い超高速列車みたいな存在です

車両が光のドップラー効果で赤く見えれば
その車両はあなたから遠ざかっています
逆に車両が青ければあなたに近づいています
どっちでもなければ
列車はあなたと同じ方向同じ早さで動いています

あなたが周囲の人間を見てどう感じるかで
あなたが今進んでいる方向がわかります