額縁に入れない

新人に仕事を説明したあと
あなたは説明が雑だったと反省する
そこであなたは大きな紙に
「新人には丁寧に説明する」と書いて
額に入れようとします

そうじゃないでしょ
当の本人があなたの言葉をどう受け取っているか
肝心なところはそこでしょ

自分の心の中の部屋に入って
周囲の壁をよーく見渡して見ましょう
たくさんの額が隙間無く飾られていますね
「親切」「思いやり」「努力」「笑顔」
「日々に感謝」「助け合い」
「人を立てる」「でしゃばらない」
「元気にあいさつ」「相手の話を良く聞く」
「困ってる人を助ける」「人に迷惑をかけない」
「誰とでも仲良く」「陰口を言わない」
「継続は力なり」「時間を無駄にしない」
「約束を守る」「子供は褒めて伸ばす」
「適度な運動」「暴飲暴食はだめ」
「くよくよしない」「途中で投げ出さない」
「がまん」「高望みをしない」
「前向きに」「集中」「なまけない」
・・・・・・・・・・・・・
うわぁ
まだまだ膨大な数がありますね
よくもこんなに集めたものです

だからあなたは誰かと話している時も
これらの額を見ています
なにか上手くいかない事があると
考えるのはこれらの額の事ばかり

こんな額に頼るのは
もうそろそろいいのではないでしょうか?

それからもちろん
この「額に入れて飾らない」も
額に入れて飾らないでください


最初に戻って考えてみると
「説明が雑だったかも」と
なぜあなたは思ったのでしょう?
その新人の言葉・態度・表情から
あなたは何かに気づいたのですよね
おそらくそこが重大なポイント
一番意味があった部分
あなたを導いてくれるなにかでした

しかしあなたが
これみよがしにでっかく仰々しく
「新人には丁寧に説明する」とか書き出して
その額を心の中の部屋に飾ってしまった時
すべて台無しになったのです